人口電磁波の恐ろしさ-5Gの健康被害-

by 松田干城

人口電磁波による健康被害

5Gの危険性

現代人が常にさらされているEMF(electromagnetic field、電磁波・電磁界)により体内にフリーラジカルが発生し、 DNAと遺伝子の損傷、脳や神経、免疫システムへの悪影響、心臓への負担などの健康リスクへの懸念が報告されています。我々が晒されるNon native EMF(人口電磁波)はますます強くなっており、近年、オール電化、送電線、電気自動車、スマートメーター、携帯電話、Wi-Fi等、激増する人工電磁波がもたらす環境変化は、EHS(Electromagnetic hypersensitivity) 患者の発生を増やし続けています。電磁波過敏症の人は頭痛、耳鳴り、ふらつき、めまい、睡眠障害、血行不良、動悸、関節痛などの症状に苦しんでいます。EHS(電磁過敏症)のメカニズムは不明であり、治療方法も確立されておらず、特定の物質で対応しようとする従来の医学的なアプローチのみでは限界があります。

そんな中、5G「第5世代」ワイヤレスネットワークは最新世代の携帯電話技術で産業が競って実現に向け世界中で動いており、日本では2020年3月から開始されました。より高速のインターネットとストリームサービスを生み出し、携帯電話の使用可能範囲をさらに広げ、スマートグリッドの効率性を活用して通勤時間を削減し、省エネで公共の安全性が高く、いつでもオンラインな「躍動するスマート都市」さえ生み出す構想を持って世界は進んでいます。

5Gを理解する上で必要なワードは以下の通りです。

Millimeter Waves ミリ波

波長が1-10mm、30-300GHzの周波数の電波。直進性が強く、電波が物の陰に回り込む性質が弱いです。物体に遮られる性質があり、金属以外の物でも影響を受けます。また、分子の振動の影響を受やすく、水や酸素があると電波が吸収されてしまいます。つまり悪天候や建物などの障害物があると電波が届きにくい場合があります。

Small Cell 小型セル

スモールセル(小型基地局)とは、一般的に無線機出力5ワット未満の狭い範囲をカバーする小型基地局の総称を意味します。

Massive MIMO(マッシブ マイモ)

Multi Input Multi Outputの略で、複数のアンテナでデータの送受信を行なう無線通信技術のことです。今までの4Gネットワークまでは多くても12本までだったアンテナはMassive(大規模)になり、送信用のアンテナ数が劇的に増え、100以上のアンテナを使用します。

Beam-forming(ビームフォーミング)

マッシブマイモの弱点を補うための技術であり、100以上のアンテナから全方向に分散して電波を送ってしまうとデーター通信が複雑化するのを防ぎます。ビームフォーミングの技術は鋭い指向性を持って一定方向に電波を送る技術で、セル間の干渉を減らしつつ、高速な通信を可能にします

Full Duplex(フルデュプレックス)

データの送信と受信を双方から同時に行える通信方式です。送りながら受け取れる通信方式が「フルデュプレックス」です。「全二重通信」と呼ばれることもあります。例、トランシーバーは一方しか話すことができませんが、電話は同時に話すことができます。

携帯電話はなぜCell Phoneと呼ばれるのか?

上記の5つのワードを簡単にまとめると、5Gネットワークはミリ波により、従来の何十倍もの周波数帯域幅を使用することによって、大量のデーターの高速通信を可能にします。しかし、ミリ波の範囲は狭く、悪天候や障害物で遮られてしまいます。そこで大量の中継地点、スモールセルを設置してマッシブマイモで広範囲にムラなくネットワークを広げ、ビームフォーミングという信号機のような技術で各々のデーター通信を交通整理して、スモールセル内で全二重通信(フルデュプレックス)により、同じ周波数で同じ時間にデータを送受信することによってデーター通信を最適化します。

従来の3G4Gでは、一本に十数個のアンテナが付いた約30mくらいの鉄塔が必要でした。基地局のアンテナ塔から別のアンテナ塔までの距離が半径数キロメートルの距離であったのに比べ、ミリ波の技術を使用する5Gシステムの場合、「スモールセル」施設、または地上局を使用して、各施設にマッシブマイモ(約100個のアンテナポート)を具備します。1つの基地局の電波がつながるエリアを「セル」と呼び、携帯電話の基地局が電波を発し、また携帯電話からの電波を受信してひとつのセルが完成します。これら携帯電話システム(移動通信システム)のことを欧米ではセルラーシステムと呼んでいます.一つのセルのサイズは数km(郊外)~数十m(屋内)とさまざまです。多数の基地局が効率良く配置され,サービスエリア全体をカバーしています。スモールセル(Small Cell)とは、このセルの中でも、出力が低くカバー範囲が狭く小さいもののことを言います。「ナノセル」、「ピコセル」、「フェムトセル」などもこのスモールセルの仲間になります。逆に大きな圏内エリアを形成する大出力のセルをマクロセル(Macro Cell)といいます。

今までの説明で、なぜ都心を中心に「電柱などを5G向け基地局の設置に活用できないか?」、「電力インフラの有効活用を検討」、「スモールセルを200~300mおきに配置」という議論や通信会社の動きに納得できると思います。

電磁波の種類

東京工業大学 河合研究所より引用

結局なにが危険なのか?

総務省電波利用ホームページによると、日本では過去40年以上にわたる国内外の研究結果に基づいて、電波防護指針という基準を設けています。10kHzから300GHzまでの電波を対象に電波の人体に対する安全性の基準がまとめられています。今まで我々が使用していた電化製品、端末などの電子機器はだいたい6GHzまでの電波で、電子レンジが2.45GHzでBS放送が11GHzです。多くの人がスマートフォンや端末を所持するようになり、使用するにつれて、進化するスマフォやモバイル端末のオンライン環境を改善していくためには、従来のシステムでは限界があるのが現状です。例を挙げると、この10kHzから6GHzの範囲の電波の中で渋滞が起こっているので、データー通信のスピードと効率化のために6GHz以上に範囲を広げよう、というイメージです。

5Gに至っては30GHz~300GHzの範囲で主にミリメートル波に依存することにより使用電波の幅を広げます。5Gによる健康への影響で主に懸念されているのは、大幅な高速化を実現するとされる高周波数帯「ミリ波」の技術です。人間の皮膚組織に1~2 ミリメートル侵入するミリメートル波(MMW)  を主に使用することです。人間の汗腺にMMWが当たると汗腺がアンテナとして機能することを示した研究結果も存在します。5Gネットワークは4G技術より10~100倍速くなることが見込まれており、少なくとも1000憶個のデバイスに対応可能になる予定です。半径約800メートル毎の設置が必要なため、基地局(セル)を近い間隔で設置する必要があります。つまり、より近距離からの電磁波(EMF)の影響を受けることを意味します。そしてWIFIなどの電波を通じて、データーを送受信するスマフォ、モバイル端末、PCなどを至近距離で使用する事から発生する電磁波の影響も改めて考慮するべきだとタテキは思います。

 

EMF*D

Dr.ジョー・マコーラ先生はタテキのメンターのメンターであり、お祖父さん的存在です。携帯電話を使用するときは端末との距離を保つためにセルフィースティックを使用するという徹底ぶりの話を聞いたときは「ちょっと大袈裟だろ?」と思いましたが、彼の書籍「EMF*D」を読んでからは背中がゾッとするような思いになり、数多くの論文を読みました。そして今この記事を書いています。物理の専門ではないタテキですが、電磁波素人なりに上記で5Gについてまとめさせていただきました。

本書を読んでタテキが一番懸念していることは5Gの安全性を証明している研究が存在しないことです。それに加えて、世界保健機関(WHO)は、携帯電話使用時の無線周波(RF)や電磁場(EMF)がヒトに発がん性を示す可能性があり、「悪性脳腫瘍の一種グリオーマのリスクを増加させる」と分類しました。これは2011年に報告された内容です。また、アメリカ合衆国保健福祉省が中心となり、特に発がん性物質の、最新の検査・研究手段の開発、試験、分類を行う米国国家毒性プログラムは2018年に2G3Gによる高周波照射(radio frequency radiation)はマウス実験を通じて悪性心臓腫瘍が発生すると発表しています。この二つの研究以外にも紹介しきれないほどのリサーチや各州での5Gの利権争い、裁判の例なども紹介されていました。

電磁波の恐ろしさは特に脳やミトコンドリアに悪影響を及ぼし、DNAへのダメージは核にまでおよびます。加齢を施し、「老化を促進するステロイド」と、その恐怖を表現しています。マコーラ先生は本書にて「携帯電話は21世紀の喫煙」と断言しています。そして大手キャリアー会社もその事実を知っています。

 

 

読者の皆様は、そもそもスマートフォンのメーカーが「スマホを耳元で使用するのは好ましくないので、イヤホンを使用してください」と推奨しているのをご存知でしょうか?2020年8月現在、iPhoneの最新機種であるiPhone SEを頭部で密着使用した吸収比率を公開しています。iPhoneはRF(周波数)の曝露は吸収比率(Specific Absorption Rate)が制限内であるものの、RFエネルギーへの曝露を減らすために、ハンズフリーオプションを消費者に対して勧めています。上記の写真はブラジルで行われた研究から引用させていただきました。子どもと成人の脳及び眼における携帯電話通話またはヴァーチャル・リアリティからのワイヤレス放射の吸収では子供が受ける電磁波の影響は大人のそれと比べると高く、2014年に行われた「なぜ子供は大人よりもマイクロ波放射を多く吸収するのか:その結末」でも子供が受けるマイクロ波の影響は大人よりも高く、マコーラ博士が指摘しているのと同じくマイクロ波はClass 2Bに分類される発癌性を指摘しており、胎児、生殖器、髄鞘形成への悪影響、ADHD、乳がん、耳下腺腫瘍、精子減少の危険性を取り上げている他、連邦通信委員会「Federal Communications Commission」通称FCCは安全性を認可するテストは「normal operating position」(通常で使用される距離)で検査を行わなければならない」と指摘していますが、安全性を認可するテストではその距離で検査されていません。つまり我々がスマホを使用する時の現実的な距離、「ズボンにしまう」「胸ポケットに入れる」といった状態で検査をしていないと指摘しています。

それにもかかわらず、携帯電話会社は「20cmルール」(電話や端末を身体から20cm離して使用してください)を説明書などに記載しています。タテキが調べたところ書いてありました。下のスクリーンショットで7.9インチ20cmのところにタテキがハイライトした部分が確認できると思います。こちらはアメリカ大手AT&Tの説明書から引用しました。今後、もし電磁波や端末の使用による影響で問題が起きた場合、消費者が訴訟を起こしても「取扱説明書の記載通り使用していましたか?」と反論するでしょう。恐ろしい話ですね。

 

過剰なEMFから身を守る

プライベートでは2、3年前からWiFiは電磁波を防ぐ材料でできたネットでモデムを覆い、就寝時はほとんどの電子機器の電源をOFFにします。電子機器の周辺はアーシングマットでEMFを拡散し、携帯は1日のほとんどがエアプレーンモードでテキストやLINEの送受信はLANケーブルで繋がったPCで使用しています。携帯ケースはもちろんEMFシールドの素材を使用し、タテキの使用する下着はドイツの技術で特殊加工された生地で作られた電磁波を遮断する機能があります。そのような男性の大事な部分を守ってくれる下着を着て生活していることを、このように文章に書いていると恥ずかしくなりますが、大袈裟ではありません。長期的に男性で4時間以上ズボンのポケットに携帯電話を入れておくと、最大50%の精子の減少するという研究結果も出ており、5Gを心配するだけでなく、我々の生活を便利にしてくれる電子機器からも人体に対する悪影響も軽視してはいけません。

 

今後はEMF5Gのアップデートはもちろん、対策などを中心にバイオハッキング を通じて、どのように自分自身や家族を守れるか皆さんと共に考えていきたいと思います。


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