Biohacker's Podcast #46 "薬膳キノコの効能” キノコは天然サプリ・低カロリーで高栄養・抗酸化作用と免疫サポート

by Tateki Matsuda

 

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エピソードの要約

00:00:00 食欲の秋にはキノコ・薬膳といえばキノコ・バイオハッカーのサプリはキノコ

00:02:00 アナウンスメント「ブータンでスピーチ」

00:03:43 干城のアナウンスメント「スポンサーのご紹介」

00:06:33 本日のテーマ「薬膳キノコ」

00:10:42 東洋医学「薬膳の基本概念」

00:13:58 低カロリーで高栄養「キノコの栄養価」

00:19:29 チャーガ茸 Chaga「カバノアナタケ」

00:23:52 マンネンタケ Reishi「霊芝茸(レイシダケ)」

00:28:36 虫に寄生するキノコ Cordyceps「冬虫夏草」

00:36:00 ライオンの鬣 Lion's Mane「山伏茸(ヤマブシダケ)」

00:38:57 カワラタケ Turkey Tail「瓦茸」

00:43:19 日本のキノコ「椎茸と舞茸」

00:48:52 知っておくべきこと「有効成分の量や抽出方法」

Co-host:若山七美

Showノート

対談中に話した話題

  • りらいぶシャツがヒットするきっかけとなった番組「令和の虎」

本エピソードで取り上げた記事や内容のリソース・文献・引用

  • キノコの栄養価とサプライチェーン
キノコは循環型経済に適している作物であり、廃棄物を利用して栽培できるため、持続可能な食料生産に貢献する可能性があり> 持続可能な開発に向けたさらなる一歩:食用キノコのサプライチェーンの事例

 

  • 超音波支援抽出法(UAE)を用いたキノコ成分の最適化
植物の細胞壁を破壊し、内部に含まれる成分を短時間で効率的に溶媒に放出するメカニズム> 果物や野菜の加工副産物からの生理活性化合物の超音波抽出(UAE):レビュー

      キノコの種類と効果 

      • チャーガ茸(Chaga)

        • 強力な抗酸化作用
      チャーガは、地球上で最も抗酸化作用が強い食品の一つとして知られています。特にポリフェノールやメラニン、フラボノイドなどの抗酸化物質が豊富で、体内の活性酸素を除去し、酸化ストレスを軽減する働きがあります。>Inonotus obliquus(チャーガ茸)の治療特性: 総説
        • 免疫機能のサポート
      チャーガにはβ-グルカンと呼ばれる多糖体が含まれており、これが免疫細胞を活性化させます。具体的には、マクロファージやナチュラルキラー細胞の機能を高め、体の防御機能を強化します。研究によれば、チャーガ抽出成分がマウスの免疫応答を増強し、免疫系の強化に寄与する可能性が高いと示されています。>Inonotus obliquusの水没培養により生成される多糖類の免疫賦活効果
        • 抗腫瘍作用
      チャーガの免疫調節効果は、抗腫瘍作用とも関連しており、がん細胞の増殖抑制が期待されています。>薬用キノコInonotus obliquusの水抽出物の免疫調節活性
      • 霊芝茸(Reishi)

      ストレス軽減とリラクゼーション効果
      現代の研究では、霊芝が持つストレス軽減やリラクゼーション効果が注目されています。霊芝に含まれるtriterpenoidトリテルペノイドやGanoderic acidガノデリン酸は、中枢神経系に作用し、不安やストレスを軽減する可能性があります。
        • 抗うつ効果
      動物実験では、霊芝抽出物がマウスの行動にポジティブな影響を与え、不安行動を減少させたと報告されています。>霊芝胞子多糖体ペプチドの前頭前野脳由来神経栄養因子のアップレギュレーションを介した抗うつ様作用
        • 免疫調節作用
      霊芝に含まれるβ-グルカンなどの多糖類は、免疫細胞であるマクロファージやナチュラルキラー細胞を活性化し、免疫機能を高めます。人を対象とした臨床試験では、霊芝エキスの摂取により、免疫機能が向上し、感染症に対する抵抗力が高まる可能性が示されています。さらに、霊芝は抗炎症作用や抗酸化作用も持ち、これらが免疫系のバランスを整えるのに役立つと考えられています。>ガン患者の免疫機能に対するガノポリ(霊芝多糖体抽出物)の効果
      • 冬虫夏草(Cordyceps)

      独特な生態と名称の由来
      冬虫夏草は、昆虫の幼虫に寄生するキノコで、その独特な生態から名前が付けられました。冬には虫として地中に存在し、夏になると草のようにキノコの子実体を形成して地上に現れることから、「冬虫夏草」と呼ばれています。主に中国やチベットの高地に生息し、伝統医学で貴重な薬用キノコとして古くから利用されてきました。
        • エネルギー代謝とスタミナの向上
      冬虫夏草には「コルジセピン(cordycepin)」や「アデノシン」といった独自の成分が含まれており、これらがエネルギー代謝を促進し、スタミナを向上させる効果があるとされています。特に、ATP(アデノシン三リン酸)の生産を増加させ、
      細胞レベルでのエネルギー供給をサポートします。実際に、運動パフォーマンスの向上に関する研究では、冬虫夏草の摂取が持久力や疲労回復に寄与することが示されています。>健康な高齢者における運動能力に対するCs-4®(冬虫夏草)の効果:二重盲検プラセボ対照試験
        • 免疫機能と呼吸器系のサポート
      冬虫夏草は、免疫機能を強化する効果も報告されています。β-グルカンなどの多糖類が免疫細胞を活性化し、体の防御機能をサポートします。また、呼吸器系の健康にも寄与し、喘息や慢性気管支炎の症状緩和に役立つ可能性があります。> コルジセピン、冬虫夏草の免疫調整活性成分
        • 血糖値の調整とインスリン感受性の改善
      冬虫夏草は、血糖値の調整にも効果があるとされています。インスリン感受性を改善し、血糖値の安定化に寄与する可能性があり、糖尿病患者の血糖コントロールやインスリン抵抗性の改善に役立つと考えられています。研究によれば、Cordyceps militarisのポリサッカライドは、インスリン感受性を高め、細胞によるグルコースの取り込みを改善することで血糖値を効果的に低下させることができます。> 真菌類に含まれる多糖類。XXXVI. 冬虫夏草菌糸体培養物由来の多糖類(CS-F30)の血糖降下作用とマウス肝臓における糖代謝への影響
        • 抗酸化作用とアンチエイジング効果
      冬虫夏草には抗酸化作用があり、体内の活性酸素を除去することで、老化の進行を遅らせる効果が期待されています。アンチエイジングや生活習慣病の予防にも役立つと考えられています。> 冬虫夏草(Cordyceps sinensis)の天然および培養菌糸体の水抽出物の抗酸化作用の試験管内評価
      • ヤマブシタケ(Lion's Mane)

      独特な外観と名称の由来
      ヤマブシタケは、白くてふさふさとした外観が特徴的なキノコです。その見た目が、修験道の行者である山伏が身につける衣装の装飾に似ていることから「ヤマブシタケ」と名付けられました。英語では「Lion's Mane(ライオンズ・メーン)」と呼ばれ、その姿がライオンのたてがみを連想させることに由来しています。樹木の幹や倒木に生えることが多く、その美しい姿から観賞用としても親しまれています。
        • 脳機能のサポート
      日本の臨床試験では、軽度の認知機能障害を持つ高齢者に対し、ヤマブシタケの乾燥粉末を1日3g、16週間にわたって摂取してもらいました。その結果、プラセボ群と比較して認知機能スコアが有意に改善したと報告されています。>ヤマブシタケから抽出された有効成分をメンタルヘルスに応用する
        • 神経細胞の成長促進
      ヤマブシタケには、ヘリセノンやエリナシンといった独自の化合物が含まれており、これらが神経成長因子(NGF)の合成を促進することが明らかになっています。動物実験では、ヤマブシタケの抽出物が脳内のNGFレベルを上昇させ、神経細胞の成長や再生を促進する効果が示されています。これにより、神経変性疾患の予防や改善に寄与する可能性が考えられます。>若い成人における認知機能、ストレス、気分に対するヤマブシタケサプリメントの急性および慢性効果:二重盲検、並行群間、パイロットスタディ
      • カワラタケ(Turkey Tail)

      カラフルな外見とその由来
      カワラタケは、日本の森林でよく見られるキノコで、その名の通り瓦(かわら)のような形状をしています。英語名の「Turkey Tail(ターキーテイル)」は、そのカラフルで扇形の外見が七面鳥の尾に似ていることから名付けられました。茶色や灰色、オレンジ、青など、多彩な色の同心円状の模様が特徴で、美しい外見が目を引きます。
        • 消化器系のサポート
      カワラタケは、消化器系の健康をサポートする可能性があるとされています。特に、腸内細菌叢(マイクロバイオーム)にポジティブな影響を与えることが研究で示唆されています。こちらの研究では、カワラタケに含まれる多糖体がプレバイオティクスとして作用し、善玉菌であるビフィズス菌や乳酸菌の増殖を促進することが報告されています。これにより、消化機能の改善や栄養吸収の効率化が期待できます。>高脂肪食摂取マウスの腸内細菌叢を改善する可能性のあるプレバイオティクスとしての白麹菌由来多糖類
      免疫強化効果
      カワラタケの最も注目すべき効果の一つは、免疫機能の強化です。カワラタケから抽出される多糖類であるPSK(ポリサッカライド-K)やPSP(ポリサッカライドペプチド)は、免疫細胞を活性化し、体の防御機能を高める作用があるとされています。日本では、PSKが抗がん剤として承認されており、がん治療の補助療法として使用されています。臨床試験では、PSKの投与によりがん患者の生存率が向上したとの報告があります。> 担子菌類から得られるタンパク結合多糖PSK(クレスタン)の抗転移効果:概要
      抗ウイルス作用
      カワラタケは抗ウイルス作用も持ち、インフルエンザウイルスやヘルペスウイルスに対する効果が研究されています。>中国薬草の水溶性部分抽出物のヒト免疫不全ウイルス1型阻害効果の比較

      シイタケ(Shiitake)

      日本の代表的な食用キノコ
      シイタケは日本の食文化に深く根付いたキノコで、その独特の香りと旨味で多くの料理に使われています。古くから「香信(こうしん)」とも呼ばれ、栄養価が高いことから滋養強壮の食材としても親しまれてきました。シイタケは食物繊維、ビタミンB群、ミネラルなどを豊富に含んでおり、健康維持に役立つとされています。
        • コレステロール低下作用
      シイタケにはEritadenine「エリタデニン」という特殊な成分が含まれており、これが血中コレステロール値を低下させる作用があります。エリタデニンは肝臓でのコレステロール合成を抑制し、血液中のコレステロールレベルを下げる働きがあるとされています。研究によれば、シイタケのエリタデニンを摂取した実験動物で総コレステロール値とLDLコレステロール値の有意な低下が観察されています。> Lentinus edodesの浸漬菌糸体培養により生成された菌体外多糖類の血糖降下作用
        • ビタミンDの供給源
      シイタケはビタミンDの優れた供給源でもあります。特に、天日干ししたシイタケはビタミンD2の含有量が増加します。ビタミンDはカルシウムの吸収を促進し、骨の健康維持に欠かせない栄養素です。また、免疫機能の調節や筋力維持にも関与しており、現代人にとって不足しがちな栄養素の一つです。こちらの研究では、シイタケを定期的に摂取することで、ビタミンDの血中濃度を効果的に上昇させることが示されています。> キノコ摂取の栄養価と人体への影響

      マイタケ(Maitake)

      名前の由来と伝説
      マイタケには、その名にまつわる興味深い伝説があります。昔、このキノコが非常に貴重で、高価なものとして取引されていました。山中でマイタケを見つけた人々は、その喜びのあまり踊り出したと言われています。この「舞い上がる」ほどの喜びから、「舞茸」という名前が付けられたと伝えられています。また、その独特な形状が舞を踊る人の袖のように見えることも、名前の由来の一つとされています。
        • 血糖値の調整
      マイタケは、血糖値の調整に効果があるとされ、糖尿病の予防や管理に役立つ可能性があります。マイタケに含まれる「MD-フラクション」というβ-グルカンは、インスリン感受性を高め、血糖値の上昇を抑制する作用があります。こちらの研究では、マイタケ抽出物を投与した糖尿病モデルのマウスで、血糖値の有意な低下が観察されました。> マイタケ(Grifola frondosa)の果実体に含まれる血糖降下作用

       

        • 脂肪蓄積の抑制

      舞茸抽出物が、線虫 (C. elegans) の脂肪蓄積を減少させることが確認されました。この効果は、DAF-16/FOXO と SKN-1/NRF2 シグナル伝達経路を介して発現しており、脂肪の酸化と合成抑制を促進します。これにより、肥満関連の症状の予防や治療に役立つ可能性があります。> Grifola frondosa(舞茸)抽出物は、DAF-16/FOXOおよびSKN-1/NRF2シグナル伝達経路を介して、線虫C. elegansにおける脂肪蓄積を減らし、健康寿命を延ばす。

       

      日本国内で購入できるキノコ、サプリメント


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